前回、小笠原オリジナルデザインアクセサリーの進捗状況を記載しましたが、今回はそちらに使用する小笠原の石や素材をご紹介します。
まずはこちらをご覧ください!
小笠原産の天然石。原石です↓
よく島内のそこらで見かける石です(^^)
小笠原のこの身近な石達を研磨し、オリジナルデザインパーツに合わせ、使っていきます。
画像にあるキラキラ結晶石はもろくて使用するのが難しいのですが、真ん中の大きいのや、上部の乳白色の石、そして左のグリーンの石を使います。
この2種類の石は正体がわかっています。
まず乳白色の石は瑪瑙(メノウ)です。
ミルキーカルセドニーと言われたりもします。
島内ではメノウは身近で、元々希少性のある石でもないのであまり見向きもされていないのですが、私はこの“小笠原のメノウ”に思い入れがあります。
新島民(移住組)の当ブログ管理人は、内地で小笠原に憧れを抱いていたころ、ちょうど手伝いをさせていただいていた国際ミネラルショーにて、この小笠原のメノウの原石をいただき、数年の間、小笠原に想いを馳せていました。
まさかその石を持って小笠原に移住するとは本当に思いもよりませんでしたが…。
結果、持っていたメノウ石は小笠原に帰還する形になりまして、面白いものです(笑)
この石は研磨してみると実はムーンストーンのように美しく、管理人は小笠原のメノウのことを、勝手に命名して、ムニンムーン(無人月)と呼んでしまっています!
そして身近な石だからこそ、小笠原の旅の思い出や、小笠原とのご縁となるよう、いつかアクセサリーに仕立てたいと考えていました。
前回も掲載しましたが、研磨したムニンムーンはこんなに美しいです。




もし石だけ欲しいという方のご要望があればそちらにも応えていきたいと考えていますが、しばらくはカボションのみの対応です。
そして次は画像左側にある、グリーンの石について。
初めはこの石の正体がわからず、小笠原の砂浜のうぐいす砂と混ざって、一緒に緑カラーを作っている石なのか??などと考えていましたが、鑑定結果が出ていますのでご覧ください。

どうでしょう??
興味深いのですが、私は全然わかりません(笑)
結果ですが“グリーンタフ”でございます。
緑の岩石です。
この緑石は落ちているだけでなく、小笠原では渡れるくらいにドドーンと広範囲に広がっていたりします。


この石は研磨すると、まるで、のどスッキリ“浅田飴”(笑)

ややマットで色ムラがあり、質感がなんとも言えず、スベスベとしています。(つるつるではない。)
そして冷たい。
ダークグリーンがいい味出してます。
宝石という感じではないのですが、小笠原を創っている一部を身につけるという感じで、なんだかワクワク、私は好きです。

こんな感じでドップ付けして研磨します。
そして今回のオリジナルアクセサリーには、小笠原桑も使います。
小笠原桑については詳しくないため、詳細はググっていただきたいのですが、小笠原桑は今となってはとても貴重で、手に入れることが難しい材料となっています。
島内でもクジラやイルカなどのオブジェが40万円ほどで販売されていたりします。
小笠原が世界自然遺産になる前から保管されていた木材が、置物などの形となって少量流通している感じなのだと思います。
質の良い小笠原桑は、磨くと黒光りするほどピカピカになるのですが、今回のオリジナルデザインの素材としての小笠原桑は、凸凹にこだわりすぎず、木の質感を残したものとなっています。

上はムニンムーンとグリーンタフ。
下の黒っぽい雫形ルースが、隣にある小笠原桑から切り出したものです。
そして最後に紹介する素材は木の実で、ナンバンアカアズキという名前だそうです。
赤くてつるつるの、小さなシジミのような形の木の実。
ずっと前から認識している素材でしたが、あまり綺麗なものに出会ったことがなく、興味が向きませんでしたが、ものすごく綺麗なものを見てからはその美しさ、可愛さに魅せられてしまいました。
宝石のように美しいものだけを厳選して、オリジナルアクセサリーに使用します。

もしご興味あれば、どのような完成品になるか楽しみにしていてください。管理人も楽しみです。
デザイン画ではこんな感じでした(^^)





最後までお読みいただきありがとうございました(^^)
完成品は、“小笠原からフレッシュ硫黄島唐辛子”というネットショップに載せていきますので、今からチェックお願いいたします☆彡
https://ioto-togarashi.stores.jp
★補足★
小笠原は世界自然遺産に登録されており、石等を気軽に採取、持ち出しはできません。
様々な方法で小笠原の自然を守る活動が行われており、採取などを希望される場合には、小笠原の関係機関等に問題がないかお問い合わせをお願いいたします。
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